7月30日

 昼を回った頃に思い立ち水族館に向かった。今年はお盆休みに日本海側にドライブすることを計画しているので、その心の準備になると思った。免許を取ってもう1年が経つのに、高速道路を使ったことがなく、はらはらの初高速道路だった。合流に神経を削がれ、到着までの記憶がほぼない。

 ぬらぬらのフォルムの魚にときめくものがあるので、あなごが気に入った。ゴンズイや太刀魚もぬらぬらさが良く興味を持っているがスマスイにはいないらしかった。あなごたちはリコーダーのような筒の中に群居しており、ぬらぬらとしていた。アナゴは身を寄せ合うと安心する習性があるらしく、魚も人も同じだという内容の悟りを得た。

 一方魚たちは身を守るために豊かな進化を遂げていた。カクレクマノミは有毒の触手に潜むべくイソギンチャクの毒を無効化する力を得、肺魚は池が干上がるので肺を獲得した。光がなく目がなくなりのっぺらぼうになっている魚もいた。魚と比べると人は変わらないと思った。水族館に行くと人であることの自覚が生まれるので良い。

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エーデルワイスが聴こえてきそうな日没のスマスイ